裏切った夫がゆるせない、でもやっぱり愛してる私って変?相反する思いに苦しむあなたへ
今日は
アンビバレンスという
心理学のお話を
させていただこうと思います。
欅坂46が『アンビバレント』
というタイトルの歌を出してますので
もしかしたら聞いたことが
ある言葉かもしれません。
アンビバレンスは
「同じ対象に
相反する思いを同時に抱く」
状態を言っています。
夫婦関係でお悩みの方に
多くみられるのが
このアンビバレンスです。
例えば
浮気不倫した夫がゆるせない。
でも、愛している。
このように
夫、という同じ対象に
怒りや憎しみ
そして、愛という
相反する思いを同時に
抱いていることがあります。
昔々の精神医学では
こういうことはありえない
もし、このように
相反する思いを同時に
抱えるとしたらそれは病気だ
と考えられてました。
今では、相反する思いを
同時に抱えるのは
自然な状態だと
考えられています。
とはいえ
怒りや憎しみを抱える自分と
それでも愛していると思う自分
相反する思いを抱えて
苦しんでしまう方が
少なくありません。
どっちが私の本心なの?
と自分がわからなくなるんですね。
浮気不倫の場合ですと
行為に対する嫌悪感から
怒りや憎しみが
生まれることがあります。
行為はゆるせません。
私を裏切り
家族を裏切り
家庭を壊した…という理由で。
でも、結婚して夫婦として
連れ添ってきた相手です。
人として愛する気持ちは
残っています。
思い返せば楽しい時代も
あったし…という理由で。
もうひとつよくある例として
別居している方に多く
みられるアンビバレントですが
夫に帰ってきてほしい気持ち
それから
夫に帰ってきてほしくない気持ち
この2つの相反する気持ちで
心が葛藤するケースです。
夫婦関係を修復したいし
帰ってきてほしい
気持ちはあるけど
帰ってきたらきたで
いろいろ大変だな…
と考えてしまうんですね。
このように相反する思いを
同時に抱えると
「一体、どっちが本心なの?」
と、混乱してしまい
夫婦関係だけではなくて
その混乱が悩みになってしまい
二重の苦しみを
負ってしまいかねないんですね。
ですので、もし、このような
アンビバレンスに陥った時は
相反する気持ちが同時に
わきあがることは自然なことで
おかしいことじゃない。
と、とらえてください。
相反する気持ちを抱えて
苦しんでしまうのは
浮気不倫の例なら
「怒っているし憎んでいるのに
愛しているなんておかしい」
別居の例なら
「帰ってきてほしいのに
帰ってきてほしくないなんて
おかしい」
このように自分を変だと
ジャッジメント(否定、批判)して
しまうからです。
自然なことなので
「そういう気持ちに
なることもあるよね」と
あるがままを
受け止めてください。