癒しのBLOG

「傷つきやすい私」と「インナーチャイルド」の関係

 

こんにちは。

スピリチュアルカウンセラー
さとうたかこです。

 

さて、あなたは

「どうして夫に感情的な反応をしてしまうのだろう…」

「そんなつもりはないのになんで子どもに強く怒ってしまうのだろう…」

「なぜ、やりたいことができないのだろう…」

 

このように思うことはありませんか?実は、その答えは

「幼少期の環境」
「子どもの頃の経験」

つまり、インナーチャイルドにあります。

 

具体的なインナーチャイルドの特徴:

強い感情反応: 怒り、不安、悲しみなど、状況に合わない強い感情を感じる。

過剰な思い込み: 「誰も私を理解してくれない」「私には価値がない」など、ネガティブな思い込みを持ちやすい。

パターン化された行動: 人に頼れない、自分を後回しにする、断れないなど、同じ行動を繰り返してしまう。

幼い頃の記憶: 特定の言葉や出来事がきっかけとなり、幼少期の辛い記憶を思い出して感情が溢れてくる。

 

今回はインナーチャイルドが生まれる背景についてわかりやすくお話ししたいと思います。

 

インナーチャイルドができる理由

 

インナーチャイルドができる理由はいろいろあります。

 

  • 幼少期の環境: 子ども時代に経験した親との関係、周囲の環境(家族、学校など)が大きく影響します。
  • 未解消の感情: 幼少期に満たされなかった欲求(愛情、安心感など)や、抑え込まれた感情が癒されないまま残ることで形成されます。
  • 脳の発達: 子どもの脳は大人よりも柔軟で、環境の影響を強く受けます。特に、親からの肯定的な言葉や態度が少ないと、自己肯定感が低下しやすくなります。

 

幼少期の環境とインナーチャイルド

 

インナーチャイルドは、主に幼少期の体験から形作られていきます。

小さな頃のあなたは、きっといろんな場面で 一生懸命だったはずです。

 

「お母さん、見て見て!」
「すごいでしょ?」
「私の話を聞いて…」

そんな風に、純粋な気持ちで 周りの人に関わろうとしていたのに…

 

「今忙しいから後にして」
「そんなことより勉強は?」
「そんなに甘えちゃダメでしょ」

このような言葉を何度も聞いて、 だんだんと自分の気持ちを表現することをあきらめていった のかもしれません。

 

時には、90点を取っても 「なぜ100点じゃないの?」と言われたり、 一生懸命お手伝いをしても 「もっとちゃんとやりなさい」と叱られたり。

(これは私の体験ですが…)

 

そんな体験の積み重ねで、小さなあなたは

 

「私はダメな子なんだ」
「私の気持ちは大切じゃないんだ」
「愛されるには、もっと頑張らないと」

そう思うようになっていったのかもしれません。

 

でも、それは違います。

あなたは、ただ愛されたかっただけ。
理解してもらいたかっただけ。
存在を認めてもらいたかっただけ。

 

そんな純粋で自然な願いを 持っていた小さな子どもだったのです。

けれども、このような体験は、子どもの心に

 

「私は愛される価値がないのかも」
「私の気持ちは大切じゃないのかも」

という深い傷を残すことがあります。

 

親も、きっと精一杯だったのでしょう。

でも、その中で十分に愛情を 受け取れなかった体験は、 あなたの心に痛みを残したことでしょう。

 

それは決して、あなたが 弱かったからではありません。 むしろ、繊細で感受性豊かな 素晴らしい才能を持っていたからこそ。

 

そしてこの繊細で感受性の豊かさこそ

自分にとっての最善を見極めて、自分らしい幸せを手にする大切な能力です。

 

心に溜まった未消化の感情たち

 

インナーチャイルドの形成には、 幼少期に十分に表現できなかった感情 が大きく関わっています。

 

たとえば

「もっと甘えたかったのに…」
「本当は怒りたかったのに…」
「寂しかったって言いたかったのに…」

 

子どもだったあなたは、これらの感情を言葉でどう伝えればいいのかわからなかったはず。

 

あるいは、周りの様子を見て

「我慢しなきゃ」
「言っちゃダメかも」
「いい子でいなきゃ」

と、自分の気持ちを 押し込めてしまったのかもしれません。

 

そうやって溜め込まれた感情は、 今のあなたの中で 時々不思議な形で顔を出すことがあります。

 

  • 似たような状況で感情が急に爆発する
  • 理由のわからない不安や恐れを感じる
  • 特定の場面で必要以上に緊張する
  • 親密な関係を築くことを恐れる

 

それは、小さな頃のあなたが

「やっと言えるかも…」
「今なら聞いてもらえるかも…」

と、そっと声を上げている瞬間なのです。

 

子どもの頃に十分に 表現できなかった感情が、別の形で出口を探しているのかもしれません。

 

脳の発達メカニズムとの関係

 

子どもの脳は、大人と比べて 周囲の影響を直接的に受けやすい状態 にあります。

 

特に6歳くらいまでは、脳の中の RAS(ラス:網様体賦活系) と呼ばれるフィルター機能が未発達だからです。

 

大人になった今は、言われた言葉を

「そうかな?」
「本当かな?」

と考えることができますよね。

 

でも、6歳くらいまでの小さな子どもは、そんな判断をすることができません。

 

特に大好きな親からの言葉は、すべて「絶対の真実」として 心に刻まれていきます。

 

だから、もし

「どうしてできないの?」
「あなたは面倒くさい子ね」
「こんなこともわからないの?」

という言葉を投げかけられたとしたら…

 

小さなあなたは、その言葉をそのまま

「私はダメな子なんだ」
「私は迷惑をかける存在なんだ」
「私は頭が悪いんだ」

と受け取ってしまったかもしれません。

 

これは、まるで写真のように、すべてがありのままに心に焼き付いてしまうようなものです。

 

親からの言葉だけでなく

  • 困っているときの冷たい態度
  • 期待通りにできなかった時の表情
  • 比較された時の雰囲気

 

そういった目に見えない メッセージまでも、そのまま「私についての真実」 として記憶されていきました。

 

これは、誰が悪いということではなくて、子どもの心と脳の自然な仕組みです。

 

感受性の高さと愛からの痛みの受け取り

 

私の経験では、ご相談者さんに一番多いのが、 両親の感情を引き受けてしまうタイプです。

 

これは、HSP(生まれつき感受性が高い人たち)と 呼ばれる人たちに特に多く見られます。

 

周囲の環境に敏感に反応する性質を持っているため、 両親が隠していても、その痛みや苦しみが 手に取るようにわかってしまうのです。

 

「お母さんがかわいそう」
「お母さんを幸せにしたい」
「お母さんに笑ってほしい」

このような優しい思いから、家族の痛みを 自分が背負おうとしてしまいます。

 

しかし、その結果

  • 自分の気持ちを後回しにする習慣
  • 他者の感情に過敏に反応
  • 自分の欲求が分からなくなる

といった影響が残ることになります。

 

このように、幼少期の環境、未消化の感情、 脳の発達メカニズム、感受性の高さ、これらが複雑に絡み合って、

あなたの中の インナーチャイルドは形作られています。

 

あなたの中のインナーチャイルドの声に気づく

 

時々、自分でも驚くような感情の波が押し寄せることはありませんか?

 

「なんでこんなに怒りが込み上げてくるんだろう?」

「どうしてこんなに不安になるんだろう?」

「なぜこんなに悲しくなるんだろう?」

 

かつての私は正体不明の感情に悩まされては、カウンセリングをよく利用したものです。

 

心理学的、霊的、脳神経的、エネルギー的とさまざまな視点から、

正体不明の感情の正体をつきとめようとしましたが、明確な答えは見つかりませんでした。

 

でも、この感情の正体が「インナーチャイルド」だと気づいた時、すべてが変わり始めました。

 

思いがけず湧き上がる強い感情の正体

 

 

以前は、こういうことが度々ありました。

 

  • 期待はずれな結果に過剰に落ち込む
  • ちょっとした指摘に強く傷つく
  • 予定の変更に必要以上に不安になる
  • 人に褒められた時の強い警戒心
  • 慣れている場所で自分だけ浮いている感覚に襲われる

 

こうなると、感情に押しつぶされてしまい、どんどんエネルギーを奪われ、なにもする気になれなくなったものです。

 

あなたも、もしかしたら、同じような経験があるかもしれませんね。

 

例えば、期待通りに行かなければがっかりするのは普通のことですが、それが

人を責めたり
自分を責めたりする

ことにつながっていく、そして

 

苦しくてしょうがない…

としたら、インナーチャイルドからのメッセージかもしれないんですね。

 

これは、インナーチャイルドが

「私の気持ち、わかって!」
「私のことを見捨てないで!」
「私を大切にして!」

と訴えているとわかってケアを始めてから

強い感情に捕らわれて、心がすっかり消耗しきってしまうことはなくなりました。

 

この感情に出会った時には

 

理由のわからない感情に出会うと、自分を責めてしまうことがあります。

 

期待通りにいかなかった時の深い落ち込み

「こんなことで落ち込むなんて情けない」

「私って本当に器が小さい」

「もっと大人にならないと」

 

ちょっとした指摘での強い傷つき

「なんでこんな些細なことで傷つくんだろう」

「私って神経質すぎる」

「もっと強くなりたい」

 

予定変更への過度な不安

「こんなことで不安になるなんておかしい」

「みんなは平気なのに、私だけ…」

「なんでこんなに気が小さいんだろう」

 

に褒められた時の強い警戒心

「素直に喜べない自分がダメ」

「疑い深い性格を直さないと」

「なんでいつも構えてしまうんだろう」

 

集団の中での居心地の悪さ

「なんでうまく馴染めないんだろう」

「私って本当に社交性がない」

「もっと気軽に話ができるようにならないと」

 

もし、理由のわからない感情が出てきたら、インナーチャイルドのメッセージとして受けとめて、

自分を責めるその代わりにこう言ってあげられたらいいですね。

 

「そう感じるのも自然なことかもしれないね」

「無理に強くならなくていいんだよ」

「あなたの気持ちはとても正直で素直なんだよ」

 

少しずつでも、自分の感情に優しく寄り添えるようになれたら、それが癒しの第一歩になるはずです。

 

行動の中に現れる傷ついたインナーチャイルド

 

あなたは、やめようと思っても、やめられないことはありませんか?

カウンセラーとしてよくうかがうお悩みは、

「ふと気づくと、いつも同じような行動パターンを繰り返してしまう」ことです。

 

「どうして同じことを繰り返してしまうんだろう…」

そう悩んでいらっしゃる方は多いのではないかなぁと推測します。

 

例えば

  • 無理とわかっていても頼まれると断れない
  • 自分の気持ちより相手を優先してしまう
  • 助けが必要なのに誰にも頼れない
  • 完璧にできないと不安で仕方ない
  • 家族に優しくしたいのについ怒った口調になる

 

自分にとっては、ちょっと困った自分、と思えますが、その行動には実は深い意味があります。

 

それは、あなたの中の小さな子ども(インナーチャイルド)が必死に”あなた”を守ろうとしているなのです。

 

NOが言えない…

 

「わかっているんです。断ったほうがいいって。 でも、どうしても『はい』って言ってしまって…」

 

頭でわかっていても、実際の行動にはできない。

このような経験は、誰にでもあるものです。

 

ただそれが習慣化してしまうと、自分を追い詰めてしまうことがあります。

この「NO」が言えない状態には、 あなたの人生の重要な記憶が関係しています。

 

たとえば:

  • 「いや」と言うと怒られた経験
  • 自己主張して孤立した記憶
  • 我慢することで愛された体験

 

これらの経験から、小さなあなた~インナーチャイルドは学んだのです。

「NOと言ったら、愛されなくなる」

「自分の気持ちは、脇に置いておくべきもの」

「人に合わせることが、生きていくコツ」

自分の思いよりも、他者の思いを優先したほうがいいと…

 

習慣化していると、自覚なしにいつでもどこでも、同じ行動をとってしまいます。

 

大人になってもう必要がなくなっているのに、生きていくための必須事項として守り続けてしまうんですね。

 

でもこれは、今のあなたにとっては不要でも、自分で生きる力を持たない子どもが精いっぱい考えた答えです。

 

「小さな私の必死の知恵だった」

という理解が癒しの第一歩です。

 

完璧主義の奥にあるインナーチャイルドの切実な願い

 

「これくらいじゃダメ」

「もっとできるはず」

「まだ足りない…」

どれだけ頑張っても、満足できない自分がいませんか?

 

その完璧主義の裏側には、実は深い理由が隠れています。

 

小さな頃、こんな経験はありませんでしたか?

  • 90点を取っても「なぜ100点じゃないの?」と言われた
  • 「もっとできるはずでしょう」と期待される
  • 兄弟や友達と比べられ続けた
  • 失敗すると厳しく叱られた

そんな体験の中で、小さなあなたは学びました。

 

「完璧でないと認められない」

「できて当たり前、失敗は許されない」

「価値ある存在になるには、もっと頑張らないと」

 

この完璧主義は、実は「愛されたい」「認められたい」という

切実な願いから生まれた、小さなあなたの必死の戦略でした。

 

助けを求められない理由

 

人に頼みごとをするのが苦手…とおっしゃる方は多いです。

「自分でなんとかしなきゃ」

「人に迷惑をかけてはいけない」

「弱みを見せるなんて…」

 

疲れていても、困っていても、なぜか誰にも助けを求められない。

そんな状況に心当たりはありませんか?

 

一人で何もかもを抱え込むこの行動パターンには、幼少期の重要な体験が関係しています。

  • 困っているときに助けてもらえなかった
  • 「自分のことは自分でしなさい」と言われ続けた
  • 甘えると叱られた
  • 周りの大人が忙しすぎて頼れなかった
  • やってくれると言ったのにやってもらえなかった

 

これらの経験に傷ついた小さなあなたは、考えました。

「人には頼れない」

「自分で何とかするしかない」

「弱みを見せることは危険」

 

このようなインナーチャイルドを抱えていると、一見「自立している」「強い人」に見えるかもしれません。

 

でも、その仮面の下では、小さな子どもが

「誰か助けて…」

私のことも見て…」

「支えてほしい…」

と、静かに泣いているのかもしれません。

 

行動パターンを優しく解きほぐすために…

 

インナーチャイルドとして、よくある3つのパターンをご紹介しました。

これらのインナーチャイルドは、小さなあなたが人生がから学んだ 「より良く生きるための知恵」です。

 

変化への道のりは

  1. 今の自分の行動の意味を理解する
  2. 小さな自分の気持ちに気づく
  3. その時の選択を労う
  4. 新しい選択肢があることを少しずつ知る

という順番で進んでいきます。

 

私自身が、そして私がカウンセリングでお会いした方々も、このような行動パターンに悩んでいらっしゃいました。

 

でも、インナーチャイルドケアを通じて、多くの方が変化を体験されています。

 

  • 「これでいい」と自分を認められるようになる
  • 完璧を求めすぎず、ありのままの自分を受け入れる
  • 助けを求めることは「弱さ」ではなく「勇気」だと気づく
  • 自分の気持ちに正直に向き合えるようになる

 

今、この記事を読んでいるあなたも、同じような思いを抱えているかもしれません。

でも、どうかご安心ください。

 

「あなたの中の小さな子どもは、ただ安心して生きていきたかっただけ」

「その子の選んだ方法は、その時のベストな選択だったのです」

インナーチャイルドの癒しは、小さいながらも一生懸命に生きていた小さなあなたとの大切な対話の始まりです。

この気づきが、きっと新しい扉を開くきっかけとなるはずです。

 

三つの行動パターンそれぞれに、深い意味と小さなあなたの切実な思いが込められています。

 

これらを理解し、受け入れることが、真の変化への第一歩となります。

 

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